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アロマの香りで ゆき - 2005/09/09(Fri) 15:43
身障者の方たちで、例えば意識不明な方などに、室内芳香やマッサージで何か変化をもたらす事はできますか?妹が看護師をしていて、病院の先生方がアロマを使って何かできないかという話をしていたからと、質問をうけました。かじる程度にしかアロマが分からないため、経験談もなく、何も答えてあげることができませんでした。何かご存知であれば教えていただきたいです★
Re: アロマの香りで kaya - 2005/09/17(Sat) 01:30
ゆきさん、いいお題を頂きありがとうございました。
身障者の方々へのアロマセラピーは大変有意義だと思います。
香りは自律神経、内分泌系、免疫系に影響を与えることが解明されています。例えば、ラベンダーは睡眠時(つまり意識のない状態)でも、脳波に変化(リラックスを示すアルファ波)が見られることが報告されています。アルファ波はベータエンドルフィンという脳内ホルモン分泌させるのですが、この物質は、ストレスの軽減や脳の活性、免疫力向上など、人体に絶大な効力を持っていると言われています。
また、抗菌作用の高い精油(ティートリー、レモンなど)を芳香させれば、室内浄化に役立ちますし、心地よい香りは患者さんのみならず訪問者や職員の皆さんの気持ちを和らげ、ストレス軽減に貢献することと思います。
それから、五感に障害のある方の場合、他の感覚の発達が増すと言われていますので、アロマセラピーマッサージによって嗅覚と触覚が刺激される事はそれを助長してくれると思いますし、循環器系の刺激、筋肉や内臓の強化にもつながります。意識のない方にマッサージを施し、回復した例も報告されています。(ちなみにマッサージは手よりも足裏の方が敏感で反応が良いことが示唆されています。)
私自身、近縁者が意識不明から覚醒し、原因不明の半身麻痺がある日突然解ける、という不思議な体験をしています。もちろん本人の生命力が強靭であったからこそ!なのでしょうが、「足のマッサージがよかったように思うんだ」とも言ってくれてましたので、少なくとも良い助けにはなったようです。
医療関係者向けのアロマテラピーの実用書も出ています。
「プロフェッショナルのためのアロマテラピー」
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アロマテラピーのメカニズムや精油の科学、医療現場で一般に使用される精油や適応例、症状別の臨床例などが掲載されています。病院でのアロマテラピーを検討するにあたり、きっと役立つ1冊になるおすすめの本です。(^-^)v